日本外国特派員協会(FCCJ)記者会見

日本の入管収容所における人権侵害の実態

映画監督 トーマス・ アッシュ氏
(映画『牛久』の監督)

2021年5月20日(木)14:00 – 15:00
講演および質疑応答は、英語で行われます。

現在、日本の国会では、入管法の改正が審議されています。この改正が可決されると、原則として3回目以降の難民認定申請者が手続き中であっても、強制送還させることが可能となります。
最近、名古屋入管でスリランカ人女性が死亡したことを受け、支援者たちは繰り返される収容者への非人道的な扱いを抗議しています。

東京を拠点に活動するドキュメンタリー映画監督トーマス・アッシュ氏の新作『牛久』は、茨城県牛久市にある大規模な入管施設に収容されている外国人たちが、どのような心理的、身体的状況におかれているかを記録しています。
密かに録音されたインタビューを通して、アッシュ氏は、難民認定を求める収容者たちの声を伝えています。
海外では日本の人権侵害についてあまり語られず、知られていません。しかし日本の収容所では人々が無期限に拘束され、時には迅速な医療も受けられず、暴力を伴う強制送還を受けることもあるという現実を作品はとらえています。

今回の公益社団法人日本外国特派員協会(FCCJ)の記者会見で、アッシュ氏は元収容者たちと共に、映画で取り上げられた入管問題について議論します。また、現在進行中の国会論議についても、この新作がオリンピックのノイズを切り抜け、タイムリーな問題への関心を高めることができるとアッシュ氏は期待していると述べています。

日本に18年間住み、日本語が堪能なアッシュ氏は、主流メディアでは軽視されがちな問題を取り上げ、数々の賞を受賞したドキュメンタリー作品を数多く手がけています。これまでの彼の作品は、男性のセックストレード、児童の性的虐待、終末期医療などをテーマにしています。

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